GLASS ROCK Seminar 03

「宮田 裕章×Bordarless Japan Special Talk」募集開始

GLASS ROCK Seminar
「宮田 裕章×Bordarless Japan Special Talk」募集開始

GLASSROCKは、社会課題解決に向けた対話と共創の場を提供するセミナーを開催します。今回の特別トークでは、データサイエンスと社会変革の第一人者である宮田裕章氏と、ソーシャルビジネスの最前線で活躍するBordarless Japanが登壇。持続可能な未来のための新たなビジネスモデルや、社会課題へのアプローチについて語り合います。

本セミナーでは、業界を超えた知見が交差し、参加者同士が新たなアイデアを生み出す機会を提供。企業、NPO、行政関係者、個人の皆様まで、共創に関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。

開催概要
日時:〇月〇日(〇)〇:〇〇~〇:〇〇
会場:GLASSROCK セミナールーム(オンライン配信あり)
参加費:無料(事前登録制)

申し込み方法
以下のリンクから事前登録をお願いいたします。定員になり次第、受付を終了いたしますので、お早めにお申し込みください。

Introduction

データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。専門医制度と連携し5,000の病院が参加する National Clinical Database、LINE と厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含む様々な実践に取り組む。それと同時に、世界経済フォーラムなどの様々なステークホルダーと連携して、新しい社会ビジョンを描く。宮田が共創する社会ビジョンの1つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという"共鳴する社会"である。

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慶應義塾大学医学部教授を務め、データサイエンスを軸とした科学的方法論を専門としながら、「大阪・関西万博」テーマ事業プロデューサーや飛騨に設立予定の「Co-Innovation University(仮称)」の学長候補として立ち上げを行うなど、幅広い分野で活躍する宮田裕章さん。近年「ウェル・ビーイング(well-being)」が注目されていますが、宮田さんは「コー・ビーイング(co-being)」というテーマを掲げ、学問からアートまでを横断しながら「ともに生きる」ための未来ビジョンの共創を行なっています。

今回は、データサイエンスやAI技術などのテクノロジーと社会の関係、未来におけるクリエイティビティ、そして都市と文化、人々がより良い形で変化していくためには何が必要か、など宮田さんの未来を見据えた展望を伺います。

 産業革命以降、お金より大事なことがあると言いつつも、お金で世界が回り、都市は経済合理性の中で労働力を効率よく利用する装置という側面が強くなっていきました。そうして大量生産・大量消費のスタイルが定着し、街の姿はグローバル化によって没個性化していきました。そういった状況下で、私が関わるデータサイエンスは、経済だけではない多様な価値を可視化することが重要な要素であると言えます。もちろん経済は未来へ向かっていくうえで重要な手段ではあるのですが、目的ではないんですね。例えば、環境との共存だったり、人権だったり、あるいは文化だったり、多元的な価値を可視化して、よりよい形でコミュニティ間をつなぐ役割が、データに期待されていると思います。

多様な目的を可視化するデータの力。
 私が一番力を入れていることは、過去も現在も変わりません。それは科学者の立場から、よりよい世界の実現に貢献すること。データサイエンティストという肩書きがわかりやすいので、現在はそう名乗っていますが、ある特定の分野の専門家として"のみ"何かをすることにこだわっているわけではありません。社会全体が領域を超えて変化していく中で、データやデジタルを軸にしつつ、未来をつくることに関与していきたいと思っているんです。

 医療分野では、数十年前からお金よりも命の価値が尊ばれてきました。「ブラック・ジャック展」で、(手塚治虫さんのご子息の)手塚眞さんと対談する機会があったのですが、印象的だったのが「ブラック・ジャックは医療漫画というより、いのちを巡る物語だ」という言葉。命と向き合う覚悟への問いを突きつける象徴的な存在として、ストーリー中にはお金がたびたび登場しますが、間違いなく中心にあるのは命であり、お金は単なる手段なんです。それが医療では共通認識になっていました。そういった価値観は、今では環境や労働という領域でも重要な共通認識になっています。

データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。専門医制度と連携し5,000の病院が参加する National Clinical Database、LINE と厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含む様々な実践に取り組む。それと同時に、世界経済フォーラムなどの様々なステークホルダーと連携して、新しい社会ビジョンを描く。宮田が共創する社会ビジョンの1つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという"共鳴する社会"である。